温泉の秘密を探る

“温泉”って何だろう


体にいいわけ<>三つの効果<>湯治の仕方<>ミネラルと効果

ガスや水蒸気も立派な“温泉”

“温泉”といえば、地中からポカポ力湧いてくる温かい泉…と思われる方が殆どですね。
けれども温かい水の他に、ガスや水蒸気、それに冷たいと感じられる鉱泉までもが“温泉”と呼ばれているのをご存知ですか。

日本には温泉法というものがあり、地中から湧き出す水や水蒸気、それにガスで、

(1)常に摂氏25度以上の温度をもつもの
(2)指定物質18種類の成分のうち、いずれかが定められた含有量を越えているか、成分の総量が1000ミリグラム以上のもの

この1か2のどちらか一方でも条件を満たしていれば“温泉”と定められています。
温泉は地中のマグマによって温められるのですが、その際、単純に熱だけではなく、塩化水素や酸化炭素といったガス、更には通路の岩や土壌からカルシウム、マグネシウム、鉄、アルミニウムといったミネラル(天然の化学成分)をその中に溶け込ませ地上に至るのです。

ですから温泉と真水の違いは、こうしたミネラルが大量に含まれているかどうかの差になるのです。

温泉の効用

古くから、温泉はその効用ゆえに大切にされてきました。
日本の農家では農閑期毎に“骨休みの湯”“土洗い場”などと称して長期の湯治を続け、その苛酷な労働に耐えた身体をいたわってきたのです。
そして誰言うとなく、熱の湯とか痰の湯、痛風の湯といった具合に、その効きめ毎に親しまれてきたのです。

温泉中に含まれる諸々の化学成分が関連しあって、ある特有の症状に特に効果を発揮する…。
化学の進んだ現代の目から見ても、これは非常に合理的、かつ科学的なものでした。

最近、温泉に科学のメスが入れられ、多くの謎が解き明かされつつあります。

そして、現代人に多いストレスからくる数々の症状や、慢性の体質的な疾患に効果の高いことが立証されています。

けれども、温泉を温泉たらしめている化学成分、特に微量に含まれる成分についてはまだまだ未知の部分が多いのです。
大自然のエネルギーが生み出す温泉、それは人間の智恵をはるかに超えているといえるでしょう。


泉 名 通 称 効  能
単純温泉 神経痛の湯 刺激少なく緩和性の温泉。リウマチ、骨折、外傷の回復、療養
二酸化炭素泉 心臓の湯 血液の循環に効果が高い。高血圧症、不妊症、リウマチ
炭酸水素塩泉 糖尿の湯

美人の湯
鎮静作用、抗炎症作用がある。アレルギー性疾患、慢性皮膚病、じんま疹など
分泌物を乳化して洗い流す。皮膚をなめらかにする。火傷、創傷など
塩化物泉 熱の湯 保温効果が高い。足の冷え、打ち身、くじきなど
硫酸塩泉 脳卒中の湯 芒しょう泉、石膏泉、正苦味泉の別があり、高血圧症、脳卒中、湿疹、皮膚病、痔など
含鉄泉
含アルミニウム泉
貧血の湯
眼の湯
リウマチ、更年期障害、慢性湿疹、疥癬など
皮膚・粘膜の収斂作用、慢性の皮膚病・粘膜の炎症、静脈瘤など
硫黄泉 たんの湯 関節リウマチ、皮膚病一般、疥癬、糖尿病など
酸性泉 酢の湯 殺菌力があり、水虫、皮膚病、疥癬などに効果がある
放射能泉 痛風の湯 高尿血酸症・痛風、神経痛、リウマチ、自律神経過敏など

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